植村直己冒険館

BON

2009年12月25日 22:42



豊岡市日高町にある 植村直己冒険館 に行ってきました。

植村直己冒険館は、日本を代表する世界的冒険家 植村直己さんが冒険で使用した

数々の装備品や世界各地からふとさとに送った絵葉書などを展示しています。


入口にはこんな看板が・・・



クレバスを模した長~いアプリーチが私たちを出迎えてくれます。



冒険館に入るとすぐ、ミニシアターで植村直己さんの生涯を映像で見せてくれます。

世界的な冒険家として名高い植村さんですが、記録映像から伝わってくる彼の素顔は

実に素朴で、その人間味溢れる温かい性格に魅了されました。



記録映像の後は、冒険で使った道具や遺品の数々を展示してあるコーナーを見学。

私のようなお気楽キャンプではなく、命懸けの冒険で使用された道具だと思うと感慨も一入です。



極寒の北極で使用したテント・・・流石にしっかり作られています。 テント横のモデルは156cm



北極点を目指す単独行は、私たちの想像を絶する過酷なものだったのでしょうね。



それだけに、達成された植村さんの強靭な精神力と行動力に感服しました。



展示室を後にして中庭に出ると、ロッククライミングの練習壁があったので息子が挑戦!

ここは何故か、横に移動する作りになっています。

簡単そうに見えますが・・・



上が迫り出した反り立つ壁のようになっているので、かなりの指の力がいります。

先に挑戦した私は、息子の眼前であえなく落下・・・親の威厳は霧消してしまいました。



息子も途中で落ちる(断念する)と思っていましたが・・・なんと最後までやり遂げました

知らない間に成長していってるんだなぁ!と感動したバカ親の私でした。





☆植村さんが残した冒険記録☆

1966年(昭和41年) 7月25日  マッターホルン単独登頂

1966年(昭和41年)10月24日  アフリカ最高峰キリマンジャロ単独登頂

1968年(昭和43年) 2月 5日  南米最高峰アコンカグア単独登頂

1970年(昭和45年) 5月11日  日本人初エベレスト登頂



1971年(昭和46年) 1月 1日   グランド・ジョラス北壁登頂

1976年(昭和51年) 7月31日  エルブルース登頂

1978年(昭和53年) 4月29日   世界初の北極点犬ゾリ単独行、北極点到達




1980年(昭和55年) 8月13日 アコンカグア2度目の登頂

1984年(昭和59年) 2月12日 世界初マッキンリー冬期単独登頂

1984年(昭和59年) 2月13日 マッキンリーにて遭難、消息を絶つ

1984年(昭和59年) 4月19日 世界の五大陸最高峰登頂を称えられ、国民栄誉賞受賞



今から25年前、世界で初めて厳冬期のマッキンリー単独登頂に成功した直後に消息を絶った

植村さんですが、この冒険館で彼の生涯の一端を垣間見ることが出来ました。

植村直己さんのエピソードを知れば知るほど、冒険家とは思えない繊細で臆病な一面を持った

素朴な人間性に打たれ、彼の足跡を偲ぶ人が多いことにも頷けました。

それは、彼が偉大な冒険家だったからではなく、その愛すべき人柄故に多くの人々の

心を惹きつけるのだと感じるとともに、彼の残した偉大な足跡に感銘を受けました。



彼が制覇したマッキンリーに眠る植村直己さんの魂に哀悼の意をこめて・・・合掌!

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